AERA

平成17年10月3日号


電話と手紙の「父娘愛」 鈴木宗男と娘

父は癒やし系なんです

「北海道のために命をかけて働いてきたのを見てきたから、日本一、世界一の父親だと声を大にして言える。今度は悔し涙でなく、うれし涙を父に流させてほしい」

今回の総選挙で、鈴木宗男新党大地代表(57)の長女貴子さん(19)は、さわやかな笑顔と歯切れのいい応援演説で、多くの有権者の心をつかんだ。
当選後、がっちり抱きしめ合う父娘の姿は、とくに娘を持つ父親世代の目に焼きついた。

宗男氏にどうしてこんなに仲がいいのか。宗男氏は言う。
「子どもが幼い頃、時間を割いたのは、皆無と言っていい。運動会や授業参観にもほとんど行ったことがない。でも、毎日の電話だけは欠かしませんでした」
また宗男氏は、貴子さんの3通の手紙を常に持ち歩いている。

1通目の日付は、北方四島支援事業などを巡る証人喚問を前日に控えた、2002年3月10日。
「お父さんから『なにごとも最後まで努力すること、人と人との関係を大事にすること』を教えてもらったよ。これって、最高に『父親の仕事』でしょ?お父さんはちゃんと父親をしてるんだよ。だから、ぜったいに自分を責めるような発言はしないでください」

2通目は、宗男氏が収賄容疑で逮捕される三日前の、2002年6月16日付。
「大好きで尊敬する最高のお父さんへ」
と始まり、父への好意を示すハートマークがちりばめられている。しかし一方で、父親の状況を心配する気持ちも垣間見える。
「昨日のTELでのお父さんの声が、すっごく疲れた声だった。まあ、無理に元気にされるよりずっとイイけど。でも、いつになったらお父さんの本当の元気な声が聞けるんだろうって思った」

逮捕から約1年2ヶ月を経て宗男氏は保釈。その約1ヶ月後に届いた3通目の手紙には、
「ウソツキと呼ばれた政治家鈴木宗男だったけれども、戦うと言って437日間本当に戦い抜いたお父さん、そして政治家鈴木宗男は決してウソツキではなかったと証明しましたね」と書かれてある。これまでに貴子さんから送られた手紙は段ボール1箱分ほど。

カナダに戻った貴子さんに、父親に対する思いをメールで尋ねると、こう返事が来た。

「父は、離れていても時間があれば電話や手紙をくれます。声を聞いたり、手紙を読んだりすると本当に癒される。父は『恫喝男』とか言われましたが、私の中では『癒やし系』なんです」

【AERA 2005年10月3日号】 より抜粋

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