Newsweek

平成17年10月26日号


「世界が尊敬する日本人」

この数年、日本のマスコミに最もたたかれた人物といえば、鈴木宗男かもしれない。露骨な利益誘導型の政治手法が高じた結果、02年に収賄容疑で逮捕された。それから3年、鈴木は国政の場に戻り、地元・北海道での人気の根強さを示した。

その評価は地元にとどまらない。たとえば、鈴木の北方四島返還に関する考えは国内では批判されたが、外交交渉としては理にかなっていたと主張する声もある。

「鈴木は、日ロ関係の悪化を招きかねない従来の主義主張にこだわらないスタンスだった」と、日ロ関係に詳しい米プリンストン大学のギルバート・ロズマン教授は言う。「(彼の関与がなくなった結果)北方領土問題は膠着状態に陥り、日ロ関係は改善のメドが立たないほど悪化した」

中国の台頭や北朝鮮の核問題など今の不安定なアジア情勢を考えると、良好な日ロ関係は日本外交に有益だったはずだ。

鈴木の利益誘導型の政治は当然だという在京外国人もいる。むしろ地元や支持者に利益を還元するのが政治家の仕事なのに、なぜあれほどたたかれるのかと、鈴木をめぐる報道合戦に首をかしげる記者もいた。当時、ある欧米人ジャーナリストはこう言った。「仕事をちゃんとやっているだけなのに、それのどこが悪いんだ?」

【Newsweek 平成17年10月26日号】 より抜粋

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