袴田茂樹教授の抗議文に関するお知らせ

昨日24日木曜日、袴田茂樹青山学院大学教授より『週刊文春』12月1日号掲載の私と佐藤優氏の対談記事に関して、私の代理人である大室征男弁護士を通じて抗議のファックスが届きました。その抗議文と、それに対する大室弁護士を通じての私の回答を全文掲載致します。


● 袴田茂樹氏からの抗議文
2005年11月23日

大室氏気付 鈴木宗男殿

袴田茂樹 HAKAMADA Shigeki


冠省 『週刊文春』12月1日号の対談記事に、小生に関して、不当に名誉を傷つける発言が2点ありましたので、強く抗議いたします。

1,貴殿は小生が昨年8月に産経新聞に書いた記事について、「外務省と相談して産経に寄稿したと、関係者から聞きました」と発言されています(p.169)。これは全く事実に反することで、唖然としています。小生がマスメディアに私見を述べる際には、例えばかつて産経新聞に野中自民党幹事長への公開書簡を書いたときも、またプーチン大統領が一回目に訪日したときに私見を述べたときも(2000年8月、9月)、私と共に対露交流に最も深くかかわり、日常的に接している安保研のメンバーすらも一切相談していません。したがって末次氏をはじめとする安保研のメンバーは、記事が掲載されて初めて私が書いたことを知ったほどです。マスメディアでの発言に関しては、自らの責任において自らの見解を書くこと、他の人物や機関の意向を決して代弁しないこと、これは私が基本的な原則として貫いていることです。この原則を捨てた場合、物書きとしての生命は終わるというのが、私の信条です。貴殿の発言は、物書きとしての小生の名誉を著しく傷つけるものです。この発言の証拠を示されることを求めます。

2,貴殿は秋野基金の問題に関して「袴田先生にしてもこのような形で公金を支出させる工作に加担する必要はなかったはずです。民間人なら、外務省と結託せずに正々堂々と政府を批判すべきです」と発言されています(p.169)。民間人の私にとって、外務省も総理官邸もまさに「政府」であり、貴殿が述べられている東郷欧亜局長への私たちの抗議は、まさに正々堂々とした政府批判に他なりません。外務省への抗議が、なぜ政府への批判とならないのか、説明を求めます。

また、秋野基金に関する決定権が政府内の外務省欧亜局長にあるのか、官房副長官にあるのか、民間人にとって全く与り知らないことです。我々が抗議した東郷欧亜局長から、決定権は鈴木氏にあるので鈴木氏に話すようにと言われたので、この責任者の言に従っただけです。それが、なぜ「外務省と結託」したとか「工作に加担」ということになるのか、説明を求めます。
草々


● 大室弁護士を通じた回答

袴田茂樹先生
平成17年11月24日
     鈴木宗男代理人     
弁護士 大室征男
回答書


先生からのFAXによる送信文書は、早速鈴木宗男に伝えました。
鈴木より、

1,先生の産経新聞の記事に関する点は、週刊文春を再確認していただければ判明することですが、鈴木の発言ではなく、この点については、鈴木よりコメントとすることはないとのことです。

2,秋野基金の点については、鈴木の認識は週刊文春の読上のとおりですが、御異論があるのであれば、先生と鈴木、そして佐藤優の三名で公開の席で鼎談をして、事実関係を公にすることが一般の皆様にも先生の認識と鈴木の認識の相違が明らかとなり、理解を得られるようになると申しております。

公になるような鼎談の場は、鈴木側で提供しますので、是非参加されたくお願いをします。

とのことです。
以上を先生からの11月23日付書面に対する回答と致します。
以上



以上の回答に対し、11月25日、袴田茂樹先生から再度以下のファックスがありました。

● 袴田茂樹先生からのファックス

2005年11月24日


大室征男殿

袴田茂樹 HAKAMADA Shigeki

冠省
回答を受け取りました。
1,については、了解しました。
2,の鼎談のご提案について、回答いたします。
見解や立場、信念の異なる人との公開の場での対談、鼎談は私の大いに歓迎するところです。また事実関係を明らかにするための議論も、大いに歓迎です。ただ、最低限の条件があります。それは、知的に誠実であるということです。(誤解や思い違いは、全く問題にしません。)
残念ながら、佐藤氏に関しては、『国家の罠』の小生に関する部分を読む限り、この最低限の条件さえも全く満たしていません。鈴木氏に関しては、以前私が抗議文を送りましたが、都甲大使の人事云々に関する発言も、全く架空のことで、鈴木氏がそのことは一番よくご存知のはずです。率直に言って、あの文を鈴木氏が書かれたとは、今も私は信じていません。
以上で、回答とさせていただきます。


以上です。
私としては、是非とも佐藤さんを交え鼎談したく、袴田先生の出席をお願いする次第です。

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